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水素関連銘柄として株式市場で注目を浴びている岩谷産業。みんかぶの水素関連銘柄を見ても、岩谷産業がリストに入っていることがわかります。
今回は、岩谷産業の株価はどのタイミングで下落しそうなのか?また、今後の岩谷産業の株価を分析しました。
ざっくりですが、本記事のまとめは下記の通り。
下記は、簡単な岩谷産業の歴史です。
1930年に岩谷直治氏が、大阪市港区で「岩谷直治商店」を創業したのが発端。1945年に資本金198千円で法人化しました。
歴史の深い企業ですが、2002年には国内初となる「水素供給ステーション」を完成させ、実証実験を始めるなど新たな取り組みを行なっています。
また、2014年にはこれまた初となる商用水素ステーション「イワタニ水素ステーション尼崎」を完成させました。
さて、それではもう少し
詳しく見ていきましょう。

静岡県出身の青柳です。
株式投資を大学生から始め2021年現在投資歴7年目。
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岩谷産業(8088)の株価はいつ下落する?

まず、チャートから岩谷産業の株価がいつ下落しそうなのかを考察します。上記は2021年7月7日現在の岩谷産業の株価チャートです。現在は横ばい気味のチャートです。
チャートをパッと見た結論として、株価が6,000円もしくは7,200円になった時に株価の下落が考えられます。理由として、6,000円と7,200円が支持線・抵抗線として機能する可能性があるからです。

上記岩谷産業のチャートの通り、6,000円付近がサポートライン(支持線)として機能しているように見えます。その為、6,000円を明確に割り込んだ場合、株価の下落を予想します。
割り込まなければ、反発が予想されます。
次に、7,200円付近が抵抗線として機能しているように見えます。7,200円付近で株価が上がらなくなった場合、株価が下落することになるかもしれません。
上記の考え方で岩谷産業へ投資をするなら、6,000円で反発したところで買い。6,000円以下になってしまったら放置をするという考え方になります。また、株価が7,200円付近に到達した場合は注意が必要になります。
とは言え、これだけの情報で投資をするのは不安です。その為、次章から岩谷産業(8088)株についてもう少し掘り下げます。
具体的には、下記の通り。
・事業内容
・PER
・株主優待の有無
・配当利回り
・業績
・ROE
・EPS
・テクニカル分析
他の投資家もチェックするであろうポイントを8つにまとめました。
さっそく始めましょう。
岩谷産業の事業内容

岩谷産業(8088)では、岩谷産業を含めた他159社の子会社があります。また、76社の関連会社によって構成されています。
東証一部上場企業。
事業内容は下記の通り。
そして、各事業に関わる金融、保険、運送、情報処理等その他の分野に事業を展開しています。
上記だけではあまりよく分からないので、事業ごとに販売されている商品をまとめました。
総合エネルギー事業 | 家庭用・業務用・工業用LPガス、LPガス供給機器・設備、液化天然ガス、 石油製品、家庭用厨房機器、住設機器、エネファーム、GHP、日用品、 カセットこんろ、カセットボンベ、ミネラルウォーター、電気 |
産業ガス・機械事業 | エアセパレートガス、水素、ヘリウム、その他特殊ガス、ガス供給設備、 溶接材料、溶接・溶断機器、産業用機械・装置、産業用ロボット、 ポンプ・圧縮機、水素ステーション設備、防災設備、高圧ガス容器、 半導体製造装置、電子部品製造装置、工作・板金機械、製薬・食品機械、 環境関連装置 他 |
マテリアル事業 | ステンレス、アルミ、非鉄金属、樹脂原料、樹脂成型品、機能性フィルム、 ディスプレイ材料、二次電池材料、ミネラルサンド、セラミックス原料、 バイオマス燃料 他 |
自然産業事業 | 冷凍野菜、冷凍水産品、冷凍肉製品、健康食品、農業設備、農業資材、種豚、 畜産設備・機材 他 |
最も身近な岩谷産業の商品は、一般顧客向けに販売しているカセットガスが挙げられますね。
ちなみに、岩谷産業で売上比率が最も大きいのは「総合エネルギー事業」となります。
岩谷産業の会社概要は下記の通り。
会社概要 | 参考サイト:日本経済新聞 |
会社名 | 岩谷産業株式会社 |
本社住所 | 大阪市中央区本町3-6-4 |
代表者名 | 間島 寛 |
設立年 | 1945年2月2日 |
業種 | 卸売業 |
決算期 | 3月 |
日本経済新聞で提供されている岩谷産業で働く従業員の平均年齢は39.3歳。平均年収は917万円とされています。年収が900万円を超えており、日本企業の中で年収は高い部類に入ると言えます。
ちなみに岩谷産業のWikipediaを抜粋すると、下記のように記載されています。
岩谷産業株式会社(いわたにさんぎょう、英: Iwatani Corporation)は、本社(本店)を大阪府大阪市中央区に置く産業・家庭用ガス専門商社であり、LPG分野では国内シェアトップの総合エネルギー企業である。燃焼機器・調理器具・健康食品などの販売事業などもおこなっている
Wikipedia
岩谷産業の株価(3ヶ月)

2021年7月7日現在の株価は上記の通り。
岩谷産業の株価を100株購入するためには、667,000円が必要になります。
また、株価の割安度を示すPERは15.45倍です。一般的に15倍以下が割安だと判断されるので、じゃっかんではありますが割高気味です。
ちなみに岩谷産業の業種である「卸売業」の平均PERは、2021年7月7日現在29.33倍となっています。
株主優待の有無
残念ながら、岩谷産業に株主優待はありませんでした。ただ、あくまで2021年7月7日現在の情報なので、今後株主優待を設定する可能性もあります。
最新の岩谷産業の株主優待については、公式ホームページから確認してください。
▶︎岩谷産業の公式HP
しかし、岩谷産業には配当金があります。次章からチェックしていきましょう。
配当金

2020年は1株あたり95円の配当金でしたが、2020年から75円へ減配しています。また、岩谷産業の剰余金の配当金に関しては期末配当のみの1回だけです。
岩谷産業の配当利回りは1.12%です。日本企業では、配当利回りが3%を超えると高利回り企業だと言われます。したがって、岩谷産業の配当利回りはそこまで魅力的にはみえません。
株主優待もなく、配当利回りも決して素晴らしいとは言えないかなと個人的には思います。しかし、岩谷産業の業績はどうなのでしょうか?
次章から「売上・営業利益」と「純利益」を順番に見ていきます。
業績(売上・営業利益)

岩谷産業の2019年〜2022年までの売上・営業利益は上記チャートの通りです。売上高自体は減少していますが、営業利益は微増しています。
2021年の売上高が減っていることに関しては、コロナウイルスの影響で工業分野向けの商品があまり売れなかったこと。そして、LPガスの輸入価格が低かったことが理由とされています。
しかし2021年の営業利益は前年より上がっています。コロナの影響で、旅費交通費が減ったことが大きな理由となっています。
ただ、全体的な売り上げを見ると毎年下落していることが分かります。
次に、岩谷産業の純利益を確認していきます。
純利益

上記は2019年〜2022年までの岩谷産業の純利益を推移チャートにした図です。
ご覧の通り、綺麗な右肩上がりです。2021年の純利益は232億7百万円となっており前連結会計年度と比べると10.5%の増益。
ちなみに2023年の純利益予想を見ると25,000(百万円)となっています。
ここまで業績を見てきましたが、毎年凄まじく成長している企業ではなく、安定して業績を上げる会社だと判断しました。
ただ、実際に企業が毎年どれくらい成長しているのかを判断する指標としてEPSがあるので、次章から見ていきます。
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ROE
2021年7月7日現在、岩谷産業のROEは10.90%となっています。
ROEは10%以上が高いと判断されるので、合格です。
外国人投資家もROEはチェックするので、見ておきましょう。
EPS

上記の通り、岩谷産業のEPSは毎年上昇しています。
悪くありませんね。
EPSの成長率は株価にも大きく影響されるとされています。
【参考記事】
ここまで調べて思ったこと
めちゃくちゃ成長している企業ではありませんが、毎年安定して利益を出している印象です。配当金も減配したものの、毎年継続して出ています。
ただ、ここまで岩谷産業の株価が一気に上昇した理由としては「水素」です。下記の記事にもある通り、菅首相が「水素」について言及したことから株価は安定して上昇しています。
また、PERも15倍付近とそこまで高くないところも気になるポイントです。
岩谷産業は水素関連銘柄としての「期待」と「着実な業績」を大きな理由として株価が上昇しているのかと。
その為、個人的にも気になる銘柄でした。最後に、岩谷産業の株価をもう少し深掘りしていきます。
岩谷産業の株価分析
冒頭で簡単にチャート分析をしましたが、ここではもう少し踏み込んで岩谷産業のチャートを分析します。下記は、岩谷産業の株価チャート(3ヶ月)です。

2021年4月〜7月までのチャートを見ると6,800円〜6,100円付近が一時的な節目となりそうです。
現在6,800円付近まで株価は近づいており、まずここを突破するかどうかを注目しています。6,800円を明確に超えてくれれば、試し買いを検討しても良いかもしれません。
ただ、今は明確なトレンドが見つけられず…個人的にはまだ静観が吉かなと。
ちなみに下記の赤い区切り線からは2020年12月27日に今後の株価を予想した内容です。
最後に岩谷産業の株価分析を行いましょう。

岩谷産業では水素ステーションを国内外で展開している事と、菅首相が「2050年までに温暖化ガスの排出量をゼロにする」という方針を立てている事。
また、同社は水素ステーションの設置拡大策も出しているので、株価は2020年10月から急騰中。
上昇トレンドに沿っていくのであれば、株価は上昇するでしょう。
2020年12月に予想した際の岩谷産業の株価は6,290円。2021年7月7日現在の株価は6,650円となります。
仮に2020年12月に100株購入していれば、36,000円程度の利益になりました。
岩谷産業の株価の今後
岩谷産業は「水素」関連銘柄として株価が急騰しています。が、元々はカセットコンロ販売が中心です。岩谷産業のカセットコンロ販売数量は4,471(千台)でボンベは134(百万本)です。
国内でのシェアはカセットコンロ:82%で、ボンベは63%と高いシェア率です。
業績もチェックした通り、岩谷産業は毎年安定した業績を出しているところは良いポイントです。その上で、菅首相の「水素発言」のおかげで株価は上昇。
国策となりうる為、岩谷産業がしっかりと応えていければ株価にも動意があるでしょう。
「安定した業績」+「期待」から、横ばいで株価は推移するものの中長期的には上昇していくのではないかなと分析。
リスクとしては季節的要因が挙げられます。そもそもLPガスはあまり夏には使いません。冬に使います。冬に使う理由は簡単で寒いからです(笑)
その為、気候が暖冬になることでLPガス等の販売も響きそうというのがリスクです。
個人的にも気になった銘柄でした。
ご興味がある方は、四季報などでチェックしてみてくださいね٩( ‘ω’ )و
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました!
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