赤字縮小!さて、西日本旅客鉄道(JR西日本)の株の買い時はいつ?

投資

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気になる銘柄を分析するコーナー。
今回は「西日本旅客鉄道」です。


西日本旅客鉄道の株価を見ると、2014年の株価は「3,500円」。
その後、2019年には「9,600円」まで上昇しています。


2014年に100株保有して5年間保有していれば、この一銘柄だけで61万円の利益が出ています。ドカッとお金が入ってきますね。


計算:96万円 ー 35万円 = 61万円(税金は除く)


配当金も100円を超えているので(2020年は182.5円)配当金を合わせると、少なくとも66万円の利益となります。


ちなみに東京にある高級ホテル「帝国ホテル」一泊が4万円くらいなので…66万円あったら、16日くらい連泊できます(66万÷4万=16.5日)。帝国ホテルに2週間泊まれるってすごいですよね(笑)

帝国ホテル


しかし、買い時を間違えると帝国ホテルには泊まれません。
それどころか損失が出るかもしれません。


そこで今回は、西日本旅客鉄道の「買い時」はいつか?
また、今後の株価はどうなるのかを分析しました。


西日本旅客鉄道は、西日本を中心とした旅客鉄道等を運営する「鉄道事業者」。”JR西日本”という名称の方が聴き馴染みがあるかもしれません。


2021年11月2日に中間決算を発表しています。赤字縮小しています。良いですね。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bc65fe13dc84313d0d00d41bc61bbeb3c409367c



ちなみに西日本旅客鉄道(JR西日本)の銘柄コードは9021です。


さて、この記事をまとめると下記の通り。

 
  • 「運輸業」の売上が全体の50%〜60%。営業利益は全体の69%程度を占める
  • 10月〜11月に発表される決算後は、トレンドが続くことが多い
  • 「5,600円超え」もしくは「4,400円」で購入したい

自己紹介です。この記事を書いている筆者は、2021年現在投資歴7年目のアラサーです。


ちなみに初めて購入した金融商品は「ニッセイ日経インデックスファンド」です。


購入してから6日で売却しているので、かなりビクビクしながら取引をしていたのでしょう(笑)利益も数百円でした。


現在は、日本株・投資信託・アメリカ株を中心に取引をしています。


自分語りはこの辺にして、始めましょう。

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西日本旅客鉄道(JR西日本)の事業内容

西日本旅客鉄道は大きく分けて、下記5つの事業を行っています。

(1)運輸業

-鉄道事業、旅客自動車運送事業、船舶事業

(2)流通業

-百貨店業、物販・飲食業

(3)不動産業

-不動産販売・賃貸、ショッピングセンター運営業

(4)建設業

-建設事業

(5)その他

-ホテル業、広告業、旅行業、貸自動車業など


実は(1)の運輸業では「JR西日本宮島フェリー」という船舶事業も運営しています。(2)の流通業では「ジェイアール西日本伊勢丹」が有名ですね。


上記(1)〜(5)の中で最も売り上げ比率が多いのはやっぱり「運輸業」です。


JR西日本の事業別成績を見ると「運輸業」が占める営業収益(売上高)は、2017年〜2021年まで、毎年全体の売上の50%〜60%をしめます。


まあ…当然のことですが、コロナにより乗客者減少・在宅自粛で「鉄道に乗らない」という事態になると、業績に大きな影響が出ます。

ちなみに運輸業がしめる「営業利益」の割合は、毎年全体の69%程度を占めます。


その為、JR西日本は多角的に事業を行っているとは言えメインの「運輸業」の調子が悪ければ、全体の業績にほぼダイレクトに影響を受けます

西日本旅客鉄道の株価と時代の流れをチェックする

西日本旅客鉄道の株価(3ヶ月)

2021年11月4日10時〜10時半ごろの株価は5,550円です。


2021年11月2日に発表された決算は「赤字」でしたが、赤字を縮小したことで株価は前日から100円以上値上げしています。


まず、今回発表された西日本旅客鉄道の決算内容をまとめます。

 
  • 4月〜9月の売上:4,368億円(前年:4,023億円)
  • 営業利益・経常利益・純利益→全て赤字だが、前年比から”縮小”

営業利益は「-144,721(百万円)」が「-86,100(百万円)」へ。

経常利益は「-154,292(百万円)」が「-87,468(百万円)」へ。

純利益は「-128,097(百万円)」が「-68,634(百万円)」へ。


赤字とは言え、前年と比べると半分程度赤字を縮小した形となりました。


では、今後株高の流れは続くでしょうか?


過去の決算内容と株価の動きをチェックし、今後株価がどうなっていくかを予想しましょう。


関連記事:キャノンの株価を分析!キーワードは「為替」「10月」「1,500日」

2004年〜2021年までの「10月〜11月」以降の株価の動き

上記は、2004年〜2021年までのチャートです。誤差はありますが「11月」の部分に線を引きました。「第二四半期の決算」を受けた後、市場がどのように反応したかが分かります。


チャートを見ると上昇が「8回」下落が「6回」横ばいが「2回」ですかね。


過去「5,500円」付近で「第二四半期」が発表された年が2回あります。下記の通り。

「2007年」と「2014年」の業績をチェックする

2007年(株価:下落)
 
  • 売上:632,251(百万円) →  前年比:2.3%増
  • 営業利益:79,272(百万円) → 前年比:3.5%増
  • 純利益:33,907(百万円) → 前年比:6.8%増
2014年(株価:上昇)
 
  • 売上:651,555(百万円) → 前年比:1.5%
  • 営業利益:82,175(百万円) → 前年比:9.8%
  • 純利益:54,423(百万円) → 前年比:47.6%


2007年と2014年「11月」以降の株価チャートを見ると、決算発表をしてから次の年の「11月」まで同じトレンドが続いていることがわかります。


過去2回と同じ動きになるのであれば、今後のトレンドを見極めつつ順張りをするのが良さそうです。


とはいっても、2007年・2014年はいずれも「黒字決算」です。
そもそも赤字ではありません。


その為、今回の決算後の動きは過去の決算では分からないのが本音。


なので、西日本旅客鉄道の「配当金」や「株主優待」「業績」や「ROE」「EPS」はもちろん、チャート分析などを分析する必要がありそうです。


下記から続けます。


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西日本旅客鉄道の株主優待と配当金


上記の通りとなります。100株以上保有することで、鉄道優待割引50%オフとなります。

ちなみに2021年3月に株主優待を変更しています。内容を簡単に言えば「保有株数に応じて優待内容がレベルアップした」のを「100株以上保有していれば一律の枚数にする」に変更。


なので、大量にJR西日本の株式を保有している人からしたら「改悪」と判断しても良いでしょう。

https://kabunushiyutai.diamond.jp/articles/-/265594


ただ「改悪」とは言っても、そこまで株価には影響はないと思います。


確かに発表した3月に西日本旅客鉄道の株価は下落しています。


が、同時期「JR東日本」も下落しているので、優待内容に失望したというわけではないかと。


なので、優待内容は株価とそこまで関係はないと思います。

西日本旅客鉄道の配当金

西日本旅客鉄道の配当金(2018年〜2021年)

2021年の配当金は、業績悪化と比例して「減配」です。

2021年9月16日に「減配」発表をしましたが、一時株価は下落したもののすぐに戻しています。

西日本旅客鉄道の業績(売上・営業利益・純利益)

西日本旅客鉄道の業績(売上・営業利益):2019年〜2022年予想

上記は、2019年〜2022年までの売上・営業利益。2021年から営業利益は赤字となっています。2022年もまだ「赤字」予想。


しかし、2023年の業績予想は「売上:1,400,000」「営業利益:100,000」と黒字予想です。次に純利益の推移を見ていきます。

西日本旅客鉄道の純利益(2019年〜2022年予想)

こちらも、2021年→2022年にかけては「赤字」ですが、縮小予想となっています。2023年の純利益予想は「51,000」と黒字予想。


当然のことですが、業績が良くなれば株価も比例して上昇します。ただ、比較材料がないとこの業績の良し悪しが分かりません。


なので同業他社である「JR東日本」「JR東海」「JR西日本」3社の2022年の業績予想を比較。

株価は2021年11月4日 14時40分くらいの瞬間値。う〜ん、こうやってみるとJR西日本の株価は妥当に見えてきます。


JR東日本の業績予想は黒字で株価が7,301円。一方JR西日本は赤字で「5,540円」です。現在、業績が赤字縮小した決算となり株価は上昇していますが…。


個人的にはまだ危険だと思います。一つは、業績を同業他社と比べると5,500円〜5,600円は妥当、もしくは「ちょっと高いのでは?」と思っていることと、下落トレンドだからです。


上記の通り、2021年6月ごろから形成された「下落トレンド」をいまだ突破していません。


また下落トレンドを突破しても、今の業績で「株価:6,000円」の価値があるかどうかです。ちなみに株価が5,000円台の「鉄道関連銘柄」だと京王電鉄が挙げられます。


上記は、2022年の京王電鉄の業績予想。左から「株価」「売上」「営業利益」「純利益」です。


まあ「JR西日本」は売上も多いので一概に言えませんが、私個人的にはJR西日本の株価はまだ危険だと考えています。


では、今後株価がいくらになった時が買い時なのでしょうか?次章から見ていきましょう。

チャート分析から見る買い時ポイント①:「4,400円」

全体的に株価を見ると「4,400円」あたりがポイントです。というのは、過去4,400円をポイントに株価が反発している為です。


上記の通り、2006年〜2009年までは4,400円付近で押し戻されています。その後、2014年には4,400円を超え、大きく上昇。


そして直近だと、2020年に一度4,400円まで株価が下落した後「反発」をしています。


なので、過去のチャートから見れば「4,400円まで株価が下落して、反発したら買い」が理想的に見えます。

チャート分析から見る買い時ポイント②:「5,600円超え」

次は、5,600円を超えたあたりです。


5,600円を明確に超えていけば「下落トレンド突破」「節目突破」になります。その為、短期的には上昇しそうに見えます。


とは言っても、業績が絶好調というわけではないので、短期投資が良いかもしれません。

西日本旅客鉄道のROEとEPS

2021年11月現在、西日本旅客鉄道のROEは「マイナス」です。純利益が赤字なので、表記できません。

西日本旅客鉄道のEPS

西日本旅客鉄道のEPS(2018年〜2021年)

一応、2018年〜2021年までのEPS推移を表にしましたが…。2021年がナイアガラの滝並みに下落しているので、参考になりません。


ROEとEPSはあまり参考にならないので、最後に書きました。

西日本旅客鉄道の株はいつが買い時か?

今後に関してですが「コロナの第6波が来るかどうか」が株価が動く材料になりそうです。


下記のニュースを見ると「12月」から再拡大するんじゃね?という予想が立てられています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211102/k10013331891000.html


今、コロナがかなり減っていますが今後「再拡大」が明確化すると、株価にも悪影響が出るでしょう。


おそらく株式市場でも第6波に対する警戒感は抜けていないと思います。なので、私であれば今年は「放置」すると思います。


第6波が来たら株価も下落する可能性が高いので、下落場面で購入。一方「第6波来ないんじゃね?」という安心感は、今年を乗り切ってからの話となるでしょう。


待つのも投資です。


危ない橋を渡って脂汗をかくより、安心な相場で安心しながら投資をしましょう😶


というわけで今回はこの辺で。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。


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