Tidy Plusの青柳です。
テスラ株の下落が止まりません。投資歴も7年目になり、保有している銘柄の株価が少し下落しても「あ〜株価落ちたね残念残念」くらいにしか思いません。しかし、テスラの株価は少しどころの下落ではないというのがミソです。
題名にも書いた通り、まさにジェットコースター。
後ほどTESLAの株価チャートも貼りますが、一時期880ドル付近の高値をつけた後、550ドルまで株価が下落。330ドルの下落です。1ドル=100円で計算すると88,000円から55,000円まで下落したことになります。1株購入しただけでも33,000円のマイナス。高値でTESLA株を大量に購入したホルダーからしたら気が気ではないはずです。
由々しき事態として、私もテスラ株を保有しているということです。そして、評価損益はしっかりとマイナス。このまま保有していていいものか、それとも損切りをすべきなのか悩みどころです。
私と同じような状況の方もいると思います。そこで今回は、テスラ株を保有すべきかどうか調査をしました。あくまで個人的な意見のため、参考までにご覧いただければ幸いです。さっそく始めていきましょう。
<<注意書き>>
テスラ株のチャート分析
まずは、テスラ株の株価チャートをチェックしてみましょう。他の投資家も気にするであろうトレンドなどを私なりに引いてみました。

上記はテスラの株価チャートです。
2021年に入って株価は横ばいを続けた後、株価は下落しています。しかし、現在の株価チャートを見るとなんとな〜く三角持ち合いになっているように見えます。騙しの可能性もありますし、いやいや違うだろって意見もあると思います。
ただ、仮に三角持ち合いになっていれば、今後7月中旬〜末に向けて大きく株価が動き出しそうです。もう少し具体的に言えば、680ドル付近を明確に超えると上昇トレンドに転換するかもしれません。
逆に今後「明確」に640ドルを割ってしまった場合、このまま株価が下落していく可能性があります。いずれにせよ、三角持ち合いとして考えるのであればこれからの株価の動きは監視を続けた方が良さそうです。
しかし一方で、下記のようなトレンドを引く場合もあるはずです。

上記は、テスラ株のチャートに下落トレンドの線を引いた場合です。テスラ株保有者として認めたくはないのですが、かなり綺麗な下落トレンドのラインが引けました。
下落トレンドが悔しくも機能している場合、今後の株価はあまり期待できないのが私の意見。下落トレンドになっているかを判断する為には、繰り返しますが今後680ドルを超えるか否かが鍵かなと。
680ドルを超えてくれれば、下落トレンドを突破しているように見えます。逆に、680ドルを超えずに株価が切り下がっていった場合、損切りを検討するのも一つの案かな、と。

最後に、2021年2月下旬〜7月8日までの株価をボックスにしました。仮に下落トレンドがしっかりと機能しているのであれば、最悪の場合540ドルまで下落することも考えられます。
株価チャートだけを見ると、上記の通りです。しかしチャートだけで決めつけるのも時期尚早だと思います。その為、次章からテスラが行っている事業や業績をチェックしていきます。
テスラ(TESLA)の業績をチェックする

まず、テスラが行っている事業内容を楽天証券からまとめると、下記の通り。
テスラ(Tesla Inc)は、電気自動車の設計・開発・製造・販売、及び太陽エネルギー生成とエネルギー貯蔵製品の設計・製造・設置・販売を行う。
楽天証券
テスラ(TESLA)は、カリフォルニア州に本社を置いている企業。主な販売商品は電気自動車、電動輸送機器、ソーラーパネル、ソーラールーフスタイルが挙げられます。2008年よりイーロン・マスク氏がCEOを務めています。Twitter上でのマスク氏の発言・行動は、株式市場や仮想通貨市場にも大きな影響を及ぼしています。
さて、さっそくTESLAの業績をチェックしていきましょう。
テスラの売上高・営業利益

上記は楽天証券より引用したデータです。売上高だけを見ると、2017年〜2020年の間におおよそ3倍上がっていることが分かります。しかし、営業利益を見ると2017年〜2019年までは赤字。
営業利益が2020年、大幅にプラスとなったことも関係し、株価も比例して上昇しています。2019年までは40ドル付近でしたが、2021年に入ってから一時期880ドル付近まで到達。テンバーガーどころの話ではなく、株価は22倍跳ね上がっています。

営業利益がプラスになったこととあわせて、純利益もプラスへ転じています。下記の通り。

2020年に全体的な業績がプラスへ転じたことと、将来への期待感から株価は上昇。TESLA株は株式市場で注目を今も浴びています。ここまでTESLAが注目を浴びた理由は簡単で、2020年とにかくTESLA社は注目され、TESLA車も売れまくったからです。
2020年のEV・プラグインハイブリッド車で最も売れたのがテスラ車の「モデル3」で、36万5,240台売り上げました。
参考記事:https://maonline.jp/articles/2020_world_sales_of_ev_and_phv210204)
また、2021年の売上予想は48,809.06(百万ドル)であり、成長ペースは落ちていません。2021年の当期純利益の予想も2,888.24(百万ドル)となっており、2020年を上回る水準を見せています。
業績だけを見れば、マイナスからプラスへ転換し着実に業績を積み上げています。ここまでの業績だけを見るのであれば、TESLA株を保有していても問題はないかと考えてしまいます。
しかし、業績=株価ではありません。株価を決める重要な要因の一つとして「ニュース」があります。例えば「決算が悪かった」と言うニュースは株価の下落にもつながるでしょうし、自動運転を目指すTESLAにとって「TESLA車が事故った」など安全性に疑問が持たれるニュースは、株価の下落にもつながるでしょう。
次章から、現在ニュースになっているTESLAが抱え込んでいる問題を紹介していきます。
TESLA社の問題点
まず、日本のTVでも紹介された「中国のブレーキ問題」です。上記動画のサムネにもなっている通り、中国の上海国際自動車ショーでTESLA車の上に乗り「TESLAはブレーキが利かない」と叫んだことが問題となっています。このニュースは中国内でも問題となり、TESLA車が謝罪を行う事態まで発展。
中国がTESLAにとって魅力のない市場なら、株価もここまで大きな変動はなかったかもしれません。しかし、TESLA車の市場規模は中国で大きく、2020年中国における電動車ではベストセラーになっています。

2021年4月19日にこの動画が撮影されたと見られ、上記チャートの通りニュースの影響から2021年4月19日以降TESLA株は大きく下げています。
自動車メーカーとして「安全性」は大きな問題。ブレーキが効かないという事故の他にも、下記の記事を見るとTESLAは30件の事故を起こしていることがニュースになっています。
また、Bloombergの記事によると、中国でソフトウェアに不具合が見つかり28万5,000台超のリコールも実施されています。一連の悪いイメージがニュースになったことも起因して、直近2021年6月の中国での出荷台数は減少したとも言われています。
以上の流れから、TELSA社は今まさに逆風と言える状況が続いています。
繰り返しになりますが、自動車メーカーは「安全性」との戦いです。どんなにカッコいい車でも、事故を起こす「危険」な車には乗りたくないでしょう。「TESLA車は安全である」と言うイメージを持ってもらう方法として、最も簡単なのは「TESLA車事故ゼロ」を数字で表すことです。
しかし、一朝一夕で自動運転のTESLA車の事故をゼロにしたり、今までの悪いイメージを払拭することは天才イーロンマスクでも難しいはずです。これは私の感想として言っているのではなく、実際マスク氏自身「自動運転ムズイな!」と発信しています。

このように、なかなか良いニュースが流れないTESLA。最後に、ここまでの記事をまとめて終わりとします。
まとめ
中国での問題も含め、現在TESLAの株価は下落基調となっています。ただ、業績だけを見ると、右肩上がりが予想されます。また、TESLA車が他社と一線を画す点として「ソフトウェアアップデート機能」があることです。このアップデートは「車の安全性・機能を向上させること」が大きな目的。
日々、TESLA車をアップデートし改善ができることは大きなメリットです。車をアップデートするのは、他社ではなかなか真似ができない独自性。その為、失望売りがあったとしても、現在の抵抗線である560ドルを超えて下げることはないのかな、と個人的には思います。もちろん断定はできません。
その逆、仮に560ドルを超えて下落した場合おそらく私は損切りをすると思います。
TESLA株が、いつまた1,000%を超える上昇になるかは分かりませんが、もう少し私はTESLAに期待しようと思います。

今回は、以上です。
最後まで、ご覧いただき誠にありがとうございました。
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