
台湾の大学に4年間正規留学するけど、中国語ってどれくらい勉強すればいいんだろうか…。
今回は上記の悩みを解決します。また、中国語の他に勉強しておくと便利な事について紹介します。
この記事を書いているのは、台湾の大学(淡水の方です)に4年間正規留学したアラサー男子です。青柳って言います。
危なかったですが、ギリギリ留年はしていません。
台湾に正規留学をするなら、できればHSK4級に軽々合格する程度のレベルは欲しい。また、台湾の文化・歴史は学んでおいた方が良いです。
※本記事は全て、筆者の個人的な意見です。反対意見があると思う事は理解しています。
台湾の大学へ入学する前、どの程度中国語を勉強すべきか?

台湾の大学へ”入学”するのであれば、一般的な会話は理解でき、簡単なコミュニケーションならできるレベルは欲しいです。
HSKのレベルにすると4級に合格するレベルだと思います。

たま〜に「HSK4級なら楽々合格できるよ。1ヶ月あればOK」なんて事を言われたりしますが、無理だと思います(笑)1ヶ月で合格するのは天才です。
なので、数ヶ月勉強をしてHSK4級に合格できなくても落ち込む必要は特にありません。語学はセンスではなく、努力です。継続して努力できるかどうか。
HSK4級に合格するレベルは”最低限”欲しい所!
私自身、HSK3級〜6級まで全て受験しました。
3級までは簡単です。
が、4級から少し難しくなります。
4級から少し難しくなるのは、事実です。
下記は、HSKの各級の試験のレベルが書いてある表です。

HSK4級レベルになると「中国語を母国語とする相手と比較的流暢にコミュニケーションをとることができる」と書いてあります。また、覚える単語量も1,200語と多くなります。
ちなみに私は台湾の大学へ留学する前、3ヶ月程度中国語を勉強しました。

高校を卒業して、一から中国語を勉強しました。ちなみに、純日本人です。
3ヶ月中国語漬けの生活を送ると、HSK3級レベルなら何とか到達すると思います。当時、台湾留学前にHSK3級を受けた訳ではありませんが、多分合格したでしょう。
しかし、台湾留学当初マジで台湾人の中国語が聞き取れませんでした。
台湾留学を1年経験して….
台湾留学を1年程度経験した後、一度夏休みで日本へ帰国しました。1年台湾留学すると、普通は中国語レベルは上がります。
具体的に言えば、台湾人が話す簡単な中国語なら聞き取れるレベル。日常会話は聞き取れるけど、難しい話はNG…って感じです。
その時HSK4級を受験しましたが、かなり簡単に感じました。
なので、HSK4級を軽々合格できるレベルが、台湾留学の最低条件だと思います。
そして、気をつけて欲しい事があります。下記は、あくまで台湾留学を経験した私が思う事です。
台湾の大学へ留学を斡旋する会社はたくさんあります。良い会社なら、台湾の大学へ入るまでしっかりサポートしてくれるでしょう。
が、会社の目的はあくまで”利益の追求”です。ボランティアではなく、どれだけ生徒を増やして台湾の大学へ留学させるかが目標です。
ボランティアでやるなら、学費を取る必要はないでしょう。なので、台湾の大学へ入学した後、自分の留学が成功するかどうかは全てあなた次第だと思います。
自分の中国語力が足りているかどうかを客観的に判断する事が大事。

もちろん、台湾留学中相談に乗ってくれる会社もあると思いますが…。さすがに「経済学が理解できない!」という相談には乗ってくれないでしょう(笑)
その為にも「自分の中国語レベルはどうなのか?」を客観的に試験できるHSKなどで分かっておく事が大事です。
とりあえず留学すれば何とかなる!って意見もある


そこまで中国語できないけど、とりあえず留学をすれば何とかなるでしょ!
という意見もあります。
交換留学や短期留学なら「とりあえず留学すれば何とかなるでしょ!」もOKだと思います。
しかし正規留学の場合は違うと思います。
理由は、私がその「(大して中国語できないけど)まあ留学すれば何とかなるでしょ!」を経験した人だからです。
ぶっちゃけ、勢いだけで台湾に正規留学をするのはオススメできません。
そこまで中国語ができない状態で台湾留学をするなら、最初の2年間くらいは死に物狂いで頑張る必要が出てきます。
毎日頑張って中国語を学び、更に台湾人の手助けがないとキツイです。大学の授業もそうですし、日常生活でも手助けは必要になるでしょう。
私は幸いにも、留学当初からたくさんの台湾人に助けてもらえました。誰の助けもなく台湾留学を成功させるのは難しいと思います。
いきなり大学の授業を”中国語”で受けるという難しさ
というのも、台湾の大学へ正規留学するという事は経済学、統計学などあなたが入った学部の難しい学問を中国語で学ぶという事です。
中国語を勉強する訳ではありません。
更に、単位も取る必要があります。
その為、ある程度中国語のレベルを上げておかないと、授業内容が分からないまま時間が進み、最悪の場合単位が取れずに留年になる可能性もあります。
日常生活にも影響が出る
台湾は親日な方が多いです。
日本語ができる方も一定数います。
が、全員ではありません。
基本は中国語での会話です。
食べ物を買う時も中国語。なので、基本的な会話ができなければ生活が成り立たない可能性もあります。
何か商品を購入する際、指差しなどで伝わる可能性は高いです。が、自分の言いた事が言えない環境は、結構ストレスがたまります。
中国語以外に勉強しておきたい事とは?

中国語は勉強しておくべきです。しかし、中国語と同じくらい勉強しておいた方が良い事があります。台湾の文化と歴史です。
台湾の文化
台湾は日本と近い場所にあり、似ている文化もあります。が、全く違う所もたくさんあります。
例えば台湾の車事情は危険ですし、電車(MRT)の中では飲食が禁止だったり…。最低限の台湾の文化は知っておくべきでしょう。
「郷に入れば郷に従え」という言葉があるように、現地の人と同じ生活をする事で中国語の学びも深くなるでしょうし、現地の生活を理解することにもつながります。
台湾の歴史
Tidy Plusではあまり国同士の歴史的な文章は載せません。が、今回は必要なので書きます。
台湾は様々な国に占領された過去があります。オランダ、スペイン、そして日本が占領したこともあります。せっかく自分が4年間留学をする場所です。
歴史を知っておく事で、過去台湾でどんな事があったのかを知る事ができます。

え、別にそれくらいなら歴史なんて覚える必要なくない?
と、思うかもしれません。
が、例えばあなたが台湾留学をして日本へ帰国。サラリーマン(ウーマン)になって、飲み会などで台湾関連の話題が出たら、きっと台湾留学をしたあなたに意見を求めるでしょう。
イメージって怖いですよね。
私も台湾留学をしただけで、台湾のこれからの経済はどうなるのかな?とか聞かれました。
知らないわ(笑)
しかし、台湾留学をする=台湾には詳しい人ってイメージは少なからずもたれてしまいます。そんな時、最低限の事なら答えられるように台湾の歴史を学んでおく事が必要になってくると思います。
まとめ
台湾に正規留学(4年間)をする際は、HSK4級程度の中国語レベルと台湾の文化・歴史をある程度学んでおいた方がいいと思います。
もちろん台湾留学をすると決めたのは素晴らしいと思います。多くの方が日本の大学や就職に進む中、海外の大学へ留学するのを決めたあなたの行動力は最高です。
しかし、せっかく台湾に留学をするなら成功させたいですよね。後悔したくないですよね。その為にも、台湾留学をする前に必要な準備をしっかり行っておきましょう!
今回は、以上です。
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