【三つ巴シリーズ①】映画市場御三家「東宝」の今後の株価分析

情報・通信業

Tidy Plus Investmentの株価分析コーナーです。


今回は「映画市場」で圧倒的な存在感を放つ「東宝(9602)」の今後の株価を分析します。


本記事は「東宝(9602)」の株価分析。大ヒット映画「鬼滅の刃」を配給した企業ですね。


さて、本記事をさっそくまとめると下記の通り。

・株価が4,970円となり、PERは60.21倍で少々割高気味。

・ただし、配当金は1%を切り、魅力少しかけるか。

・業績は2021年に悪くなったが、2022年にV字回復予想。

・株価は5,000円〜4,500円が鍵か。


それではもう少し詳しく見ていきましょう。


今回の考察人。

自己紹介

青柳です。投資の知識が無い状態で投資の世界に入る。ビギナーズラックで利益が出て、本格的に投資に没頭していく。そして失敗し、50万円の損失。

誰かに言う訳にもいかず投資について猛勉強。今では50万円の損失も全額返済。

この記事では東宝(9602)について紹介します。


記事内では他の投資家が注目する指標を解説します。また、配当利回りや業績そして株主配当についても紹介しています


具体的に、あなたのこんな疑問に回答します。

・東宝(9602)の今後の株価予想は?

・株主配当はあるの?

・ROEやPERの指標は?

・EPSはどうなの?

・業績はどうなの?

東宝【9602】の株価を分析中です…

東宝はどんな会社?


会社概要は下記の通り。

会社概要参考サイト:日本経済新聞
会社名東宝株式会社
本社住所東京都千代田区有楽町1-2-2 東宝日比谷ビル
代表者名島谷 能成
設立年1932年8月12日
業種情報・通信業
決算期2月

東宝のWikipedia冒頭を引用すると下記の通り。

映画・演劇の製作配給・興行や不動産業を行う日本の企業。

阪急阪神ホールディングスの持分法適用会社で、2019年現在、2つの直営演劇劇場(帝国劇場、新館シアタークリエ)を保有する。

阪急阪神ホールディングス(阪急電鉄、阪神電気鉄道)、エイチ・ツー・オー リテイリング(阪急百貨店、阪神百貨店)とともに、阪急阪神東宝グループの中核企業。

引用:wikipedia

東宝の事業内容

東宝の事業内容は下記の通り。

  • 映画製作事業
  • 映画配給事業
  • 映画興行事業
  • 映像の制作事業
  • 映像の販売事業
  • 演劇事業
  • 不動産事業


上記の通りですが、柱となる「映画・映像事業」はおそらくほとんどの方が知っているでしょう。他にも実は「不動産事業」も行っています。


経営理念は「健全な娯楽を広く大衆に提供する事」です。


さて、次章から東宝の株価をチェックしていきましょうか。


ちなみに私が業界の動向を知りたい時は、下記の本を参考にしています。

東宝の株価 

東宝の株価チャート(3ヶ月)

2021年9月2日(終値)の東宝の株価チャートです。


株価は4,970円です。
PERは60.21倍となっています。

東宝の業種である「情報・通信業」の平均PERは70.74倍(全体平均)です。

東宝の株主優待

東宝の株式を100株以上購入する事で、株主優待がもらえます。内容は下記の通り。

100株保有している場合

映画招待券(指定6ヶ月間通用券):1枚


100株保有している場合で1枚ですが、保有株式数が増えることで枚数が増えます。下記の通り。

100株以上1枚
500株以上3枚
1,000株以上5枚
2,000株以上10枚
3,000株以上15枚
5,000株以上18枚
10,000株以上20枚

10,000株以上保有している場合「演劇招待状」(1公演:S席相当2席)が贈呈されます。1万株保有は大変ですが、演劇好きなら欲しいかな、と。


ただ、株主優待は変更になることも多いので、最新情報は下記からどうぞ。

IRカレンダー | 東宝株式会社
IRに関するスケジュールをご覧いただけます。

東宝の配当金 

東宝の配当金チャート(2019年〜2021年予想まで)

東宝の配当金は2020年「55円」まで増配。しかし、2021年に35円まで減配しました。2022年予想も35円となっています。


配当利回りは0.70%です。


利回りが1%を切っているので、あまり魅力はありません。ちなみに日本企業では3%を超えると、高利回りと言われることが多いです。

東宝の業績(売上高・営業利益・純利益)

下記は東宝の売上高・営業利益をグラフにしたものです。

東宝の業績(売上・営業利益):2019年〜2022年予想まで

ちなみに2023年の売上予想は241,000(百万円)となり、営業利益は42,000(百万円)の予想となっています。


下記は東宝の純利益をグラフにしたものです。

東宝の純利益(2019年〜2022年予想まで)

2023年の純利益予想は26,000(百万円)となります。


2021年の東宝の業績は前年比から下落。


2021年の業績に関して東宝が説明している内容をまとめました。ただ、書き方は青柳流です。

・とにかく今年の日本経済はコロナで色々制限されたわー。

・映画業界も2020年の興行収入1432億円から今年は45.1%減少。大幅な下落だわ。

・映画の配給作品は公開延期になるし、演劇公演も中止になるし大変よほんと。

・ま、でもほら感染予防とかしながらなんとかやってきわけ。座席を一個ずつ離したりして。

・そんなことやってたんだけど「鬼滅の刃」あったじゃん?あれめっちゃヒットしてさ。

・業績に結構プラスした結果2021年の営業利益が22,447(百万円)純利益14,688(百万円)


2021年度はコロナの影響からなかなか思うような業績が残せませんでした。とにかく映画館にしろ、劇場にしろ人が来ないことには成り立ちませんからね。


ただ、2022年の業績はV字回復予想です。一方、コロナ感染者が増加し緊急事態宣言が続けばまた予想は大きく変わってくるでしょう。


コロナ次第ではありますが、業績予想を見てもそこまで悲観的に見る必要は無いのかな、と。

東宝のROE

2021年9月現在、東宝のROEは3.90%となっています。


ちょっと低いですね。一般的にROEは10%を超えると高ROEと言われます。

ROE:企業がどれだけ効率的に利益を出しているかパーセンテージで表示する指標

東宝のEPS

東宝のEPS(2018年〜2021年)

東宝のEPSは上記の通り。


2020年に大きくEPSは上昇しましたが、2021年に一転下落する結果に。

東宝のチャート分析 

東宝の株価チャート

東宝の株価チャートは上記の通り。


今後株価が上昇するのであれば、5,000円が節目かなと。


下値が4,500円付近と考察。4,500円で反発すれば購入検討もありかなと。


4,500円を割ったら放置ですね。危ないので。


ちなみに前回2020年12月に東宝の株価を予想し分析した結果は下記からどうぞ。

東宝の今後

個人的には、少々株価が過熱しすぎな気がします。PERも60.21倍とかなり割高。確かに「鬼滅の刃」など大ヒット映画を扱っている「東宝」ですが、業績とかけ離れている株価のような気もします。


なので今後は株価が一時下落した後、横ばいで推移しそうかなと考察しておきます。逆に、一時的に株価が下落した場合は割安と判断し購入を検討してもいいかもしれません。


というわけで、今回はこの辺で。最後までご覧いただき、誠にありがとうございました!


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