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どうもどうも、Tidy Plus Investmentです。2日連続シャープに関する記事を挙げております。ちなみに、昨日あげた記事は「シャープの株価が回復中なの?実態を調べてみました」って記事です。お時間あれば、ぜひご覧ください!
後、シャープ(6753)の株価予想もしております。
早速なんですが、今回の記事テーマは題名にもある通り「シャープの株価がここまで低迷してきた理由」についてです。
何はともあれ、まずは下記のシャープのチャートをご覧下さい。

上記のチャートは2016年1月〜2021年1月までの5年間チャートです。このチャートだけを見るとどう思いますか?「2017年頃はシャープの株価も調子が良かったんだな…でも2018年の後半から株価が下落しているんだな」でしょうか?
ですが、実はシャープの全盛期はこんなものではありません。試しにシャープの全期間チャートを見てみましょう。

2007年4月2日につけたシャープの株価、なんと24,450円!!!
世界のトヨタ自動車の株価だって、2021年1月21日現在7,745円ですよ。トヨタ自動車の3倍もの株価をつけていたシャープ。当時、シャープがどれだけ調子が良かったのかが分かります。では、なぜシャープの株価がここまで下落してしまったのか、そしてなぜ台湾の企業に買収されてしまったのか…について書いていきます。
それでは始めましょう。
この記事を書いているのは投資歴6年の20代です。
シャープの2007年の決算は良かったんだぜ!

実はシャープが2007年4月25日に発表した2007年3月期の決算は最高でした。2007年にシャープが発表した業績は下記の通り。
この数字だけだといまいち分かりませんが、いずれの業績も前々期比2桁の増収増益。
それでも株価が上昇しなかった理由としては「2008年3月期の連結業績見通しの営業利益が前期2%増」と発表し「あれ意外に微妙じゃね?」って市場関係者に思われた事が理由だと言われています。

市場予想に業績が届かないと、なかなか株価も上がりませんからね…。
ただ、いずれにせよシャープの業績はそこまで悪くなく、むしろ良かったので2007年〜2008年6月あたりまでは株価も横這い気味。
当時は、シャープのお家芸である液晶テレビが価格競争に巻き込まれ大した収益は確保できず。ただし、ワンセグ対応モデルの携帯電話が売れた事と液晶テレビの生産コストを下げた事が要因で収益確保をしていました。
アラサー発言ですが、今の10代の子ってワンセグとか知ってるのかな…。
2008年あたりからシャープはどんどん失敗するよ!
「三重県亀山に大型パネルの工場を設立」「大阪に液晶パネル工場を設立」この2つが今後シャープを苦しめる事になるとは思わなかったでしょう。大阪工場の投資額は4,000億円にもなったのです。
やべえ〜!
ちなみにシャープは液晶テレビの設備投資を2002年から毎年毎年続けていました。詳細は「液晶テレビをめぐる設備投資競争」を見れば一目瞭然ですが、どれだけシャープが液晶テレビに固執していたのかが分かります。
ただこんなの結果論ですよ。シャープはAQUOSなどの液晶テレビで一躍大人気になった企業なのですから、上記のような経営判断をする理由は分からなくもありません。
需要と供給の「供給」を増やして、それに伴い需要が伸びてくれば「おお、良くやったな!やっぱり工場設立は正解だったな!」と言えるでしょう。失敗すれば色々なメディアなどの各方面から「ほら、やっぱダメだったじゃん、俺らは危ないって思ってたんだけどなあ」と言われます。

当時のニュースでは、確かに海外(韓国・中国など)で液晶パネルの供給体勢は整いつつあるから無意味じゃね?っていう報道が会ったのは事実。
社長って大変よね。
が、そんな事をしている間にもう一つ問題が起こります。
2008年9月にリーマン兄弟がショックしたよ
アメリカの超大企業であるリーマン・ブラザーズが経営破綻した事を背景に、世界的金融危機が企業を襲います。日本企業がどれだけ損害を受けたかというと、リーマン・ブラザーズが破綻する前の日経平均株価は1万2,000円台だったのが、1ヶ月後6,000円まで下落。
シャープの株価も例外なく損害を受け、2008年9月の株価13,830円から2008年12月には5,600円まで下落。
後、そもそもシャープは2008年11月あたりから携帯電話事業の悪化・液晶パネルの採算悪化が原因で業績下方修正を行ったことも株価下落の要因。
シャープは液晶テレビへの投資をとにかく頑張りました…が、今や液晶テレビ事業での勝者はサムスンとLG電子。韓国勢に価格面でのボロ負けした事が理由。
2009年、それでもシャープは頑張った

2009年の1月からシャープの株価はにわかに上昇。理由を調べてみると下記の通り。
後、そもそもシャープは2008年11月あたりから携帯電話事業の悪化・液晶パネルの採算悪化が原因で業績下方修正を行ったことも株価下落の要因。
引用:俺
繰り返しになりますが、先ほど採算悪化が原因で株価下落したとお伝えしました。ですが、ちょっと株価下げすぎじゃね?って思う投資家が増えたことで株価は上昇。
そしてもう一つは、当時アメリカの大統領だったオバマ氏が「新エネルギー政策」なるものを掲げました。そこで活躍が期待できそうな「太陽光発電関連」の銘柄としてシャープが上がった事が理由。
シャープは年末年始、TVのCMで「これからシャープはソーラーカンパニーになるぜ。次はやっぱ太陽光の時代じゃい!」って感じのCMを放映。
この理由から一時期株価は上昇しました。
2010年から液晶テレビ投資がどんどんお荷物に…

太陽光でちょっとだけ株価が上昇したシャープでしたが、その後株価は伸び悩み…理由としては先ほどお伝えした液晶パネル関連の工場にあてた投資が採算合わず経営が悪化したのが理由。
結果として株価も下落基調となり、上記チャートの通り悲惨な結果に…
が。
2016年から株価は上昇。
理由は明白。2016年、台湾企業に買収されたからです。
業績が良くなっちゃったよ!

シャープの純利益を2016年からグラフにしていくと一目瞭然。台湾企業のホンハイにシャープが買収されたのは2016年。
ご覧の通り業績はプラスに転じています。まあ2019年までは調子が良かったのですが、2020年以降コロナによる影響から業績は伸び悩み中。
シャープの今後に注目したい
シャープが2020年11月6日に発表した2020年度第二四半期の決算概要を見ると、”スマートライフ”などの白物家電は順調に推移。
8Kエコシステムの収益も第一四半期から回復。また、下記には各セグメントの回復が見込まれるとしています。
もちろん「見込まれる」なので、修正する可能性はありますが、個人的には今後の株価の動向が気になる銘柄となりました。
今回は、以上です!
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