Tidy Plus Investmentの株価分析コーナーです。
今回は「実写戦隊物」に強みを持っている「東映(9605)」の今後の株価を分析します。ちなみに「東宝」「松竹」の株価分析記事は下記からどうぞ。
東宝、松竹の株価分析は終了しましたので、今回が最後の東映(9605)の株価分析です。題名にも書きましたが、実写戦隊物に強みを持つ企業。
本記事をまとめると下記の通り。
・株価は20,000円台を超える!
・PERは35.10倍
・ROE4.00%
・2021〜2022年まで業績は厳しい状況が続く
・下落トレンド突破か?
それではもう少し詳しく見ていきましょう。

青柳です。投資の知識が無い状態で投資の世界に入る。ビギナーズラックで利益が出て、本格的に投資に没頭していく。そして失敗し、50万円の損失。
誰かに言う訳にもいかず投資について猛勉強。今では50万円の損失も全額返済。
この記事では東映(9605)について紹介します。
記事内では他の投資家が注目する指標を解説します。また、配当利回りや業績そして株主配当についても紹介しています。
具体的に、あなたのこんな疑問に回答します。
・東映(9605)の今後の株価予想は?
・株主配当はあるの?
・ROEやPERの指標は?
・EPSはどうなの?
・業績はどうなの?
東映【9605】の株価を分析中です…
東映はどんな会社?

会社概要は下記の通り。
会社概要 | 参考サイト:日本経済新聞 |
会社名 | 東映株式会社 |
本社住所 | 東京都中央区銀座3-2-17 |
代表者名 | 手塚 治 |
設立年 | 1949年10月1日 |
業種 | 情報・通信業 |
決算期 | 3月 |
東映のWikipedia冒頭を引用すると下記の通り。
東映株式会社は、日本の映画の製作、配給、興行会社。
引用:wikipedia
2021年現在、直営の映画館2館、2つの撮影所(東映東京撮影所と東映京都撮影所)を保有。
テレビ朝日ホールディングスの大株主であると同時に、テレビ朝日ホールディングスが東映の筆頭株主という株式持ち合いの関係にあり、互いに持分法適用関連会社である。
東映の事業内容
東映の事業内容は下記の通り。
構成:東映+子会社33社+関連会社4社
①映画事業
劇場用映画の製作配給・劇場用映画等のポストプロダクション・アーカイブ事業
②ビデオ事業
DVD・ブルーレイディスクの製作販売
③テレビ事業
テレビ映画の製作配給・テレビ映画に登場するキャラクターの商品化権許諾
④コンテンツ事業
映像版権に関する許諾
⑤その他
劇場用映画の輸出入、教育映像の製作配給、広告代理業、テレビコマーシャルの制作、物品販売
⑥興行関連事業
直営劇場やシネマコンプレックスの経営
⑦催事関連事業
製作した作品に登場するキャラクターショーや文化催事の企画・運営・東映太秦映画村の運営
⑧観光不動産事業
賃貸施設の賃貸・ホテル及びゴルフ場の経営
⑨建築内装事業
建築工事・室内装飾請負
その他事業では、物品の販売等を行っております。
次章から、東映の株価チャートをチェックしていきましょう。
ちなみに私が株価分析をする時に参考としている本は「業界地図」です。
業界の動向が分かるのでオススメです。
ちなみに電子書籍のBookLiveでも「業界地図」が読めます。(2021年9月2日確認済み)
東映の株価

2021年9月3日(終値)の東映の株価チャートです。
株価は20,490円です。
PERは35.10倍となっています。
東映の業種である「情報・通信業」の平均PERは70.07倍(全体平均)です。
東映の株主優待
東映の株を100株以上保有していると、株主優待がもらえます。
優待券(指定2カ月間有効券6枚で1冊):1冊
100株保有している場合は1冊ですが、保有株式数が増えることで枚数が増えます。下記の通り。
200株以上 | 2冊 |
400株以上 | 4冊 |
700株以上 | 6冊 |
1,300株以上 | 8冊 |
2,000株以上 | 10冊 |
4,000株以上 | 20冊 |
6,000株以上 | 30冊 |
ただ、株主優待は変更になることも多いので、最新情報は下記からどうぞ。

東映の配当金

東映の配当金は2019年〜2020年まで「70円」でしたが、2021年「60円」まで減配。2022年も引き続き60円となっています。
配当利回りは0.29%です。
利回りが1%を切っているので、あまり魅力はありません。ちなみに日本企業では3%を超えると、高利回りと言われることが多いです。
東映の業績(売上高・営業利益・純利益)
下記は東映の売上高・営業利益をグラフにしたものです。

2023年の東映の売上予想は135,000(百万円)となり、営業利益の予想は18,000(百万円)です。
下記は東映の純利益をグラフにしたものです。

2023年の純利益予想は10,500(百万円)となります。2020年以降業績は右肩下がり。
下記は東映が2021年の業績に対して説明した内容です。ただし、書き方は青柳流です。
・今年はコロナのせいで、劇場用映画の公開延期とシネコンの営業休止イベントの中止が相次いだ
・コロナ対策をしながら頑張って経営をしたよ
・頑張ったんだけど結果2021年の売上は1,076億円で、営業利益は129億円となった…。
2021年の東映の売上は107,648(百万円)です。セグメントを見ると「映像関連事業」の売上が81,169(百万円)となり、全体売上の75%を占めます。
ちなみに2020年の「映像関連事業」の売上は93,843(百万円)です。13%程度の下落です。
その他事業「興行関連事業」「催事関連事業」「観光不動産事業」「建物内装事業」の業績が軒並み下落した結果、2021年の業績は大幅に悪化。
2022年の予想もV字回復予想とはなっておりません。
東映のROE
2021年9月現在、東映のROEは4.00%となっています。
ちょっと低いですね。一般的にROEは10%を超えると高ROEと言われます。
ROE:企業がどれだけ効率的に利益を出しているかパーセンテージで表示する指標
東映のEPS

東宝のEPSは上記の通り。
2020年に大きくEPSは上昇しましたが、2021年に一転下落する結果に。
東映のチャート分析

上記チャートの通り、2021年6月ごろから始まった下落トレンドを突破しているように見えます。
今後ですが、価格的な節目である29,000円当たりが上値。
29,000円を超えてきたら21,780円付近が直近の上値となってくるのかなと考察。
東映の今後
株価は20,490円(PER:35.10倍)と手を出しづらい価格帯で、PERも高めではあります。業績を見ても2021年〜2022年の業績は厳しい状況が続きそうです。
ただ一方で、株価下がりすぎじゃね?とも思っています。2021年9月3日現在、下落トレンドを突破しているように見え、短期的な株価の上昇(21,780円あたり)を今後していくのではと考察しておきます。
というわけで今回はこの辺で。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました!
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