キャノンの株価を分析!キーワードは「為替」「10月」「1,500日」

投資

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1933年に「東京麻布」で高級小型カメラの研究目的で設立されたことが始まりの「キャノン」の株価分析を行いました。当時は企業ではなく「研究所」ですかね。


その後、1937年に「精機光学工業株式会社」としてカメラの製造・販売を開始しました。


さて、キャノンの記事をまとめた内容は下記の通り。

 
  • キャノンの株価とドル円チャートは似る
  • 10月から上昇「6回」下落「2回」
  • 1,400日〜1,500日で上昇、下落トレンドが発生するケース多い
自己紹介



この記事を書いている筆者は、2021年現在投資歴7年目のアラサーです。

ちなみに初めて購入した金融商品は「ニッセイ日経インデックスファンド」です。堅実です(笑)


現在は、日本株・投資信託・アメリカ株を中心に取引をしています。


自分語りはこの辺にして、始めましょう。


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キャノンは何をしている会社?

キャノンは主に下記の商品を販売しているメーカーです。

・プリンター

・カメラ、レンズ

・ネットワークカメラ

・メディカルシステム

・商業印刷機

・産業機器

【参考サイト】

https://global.canon/ja/corporate/index.html


2020年12月30日現在、連結子会社は343社。
さすが大企業。すごい多さです。


キャノンの商品を販売する企業が「キャノンマーケティングジャパン」です。海外拠点も多く、例えば

 

  • Canon USA,Inc

 

 

  • Canon Europe Ltd.

 

 

  • Canon Europe N.V.

 

 

  • Canon (UK) Ltd.

 

 

  • Canon France S.A.S.

 

 

  • Canon Deutschland GmbH

 

 

  • Canon(China) Co.,Ltd

 

 

  • Canon Singapore Pte Ltd.

 

などアメリカ、イギリス、ヨーロッパ、フランス、ドイツ、中国、シンガポールなどに拠点があります。


グローバル企業で、世界的な知名度も高いです。


キャノンの名前の由来は「観音」です。
観音の語呂が近いCANONとなりました。


ちなみに本来の名称は「キャノン」ではなく「キヤノン」です。ただ、この記事では「キャノン」で統一します。


さて、そんなキャノンの会社概要は下記の通り。

会社概要参考サイト:日本経済新聞
会社名キヤノン株式会社
本社住所東京都大田区下丸子3-30-2
代表者名御手洗 冨士夫
設立年1937年8月10日
業種電気機器
決算期12月

キャノンの事業内容

さて、先ほども紹介しましたがキャノンが販売している商品は主に下記の通り。

・プリンター

・カメラ、レンズ

・ネットワークカメラ

・メディカルシステム

・商業印刷機

・産業機器


キャノンでは下記のように事業セグメントが決まっています。

オフィス
複合機・プリンターなどの製品

イメージングシステム
デジタルカメラ・交換レンズ・フォトプリンター・電卓・イメージスキャナーなどの製品

メディカルシステム
デジタルラジオグラフィ・X線診断装置・CT装置・MRI装置・超音波診断装置・検体検査装置・眼科機器などの製品

産業機器・その他
半導体露光装置・FPD露光装置・デジタルビデオカメラ・放送機器・マイクロモーターなどの製品


2020年の売上をセグメントごとに分けると下記の通り。


最も売上が多いのは「複合機・プリンター」を製造・販売する「オフィス」と言う結果になりました。

キャノンの株価と値動きが似るチャート

キャノンの株価チャート(3ヶ月)

2021年11月2日(終値)現在の株価は2,601円です。PERは32.77倍


2021年10月26日に発表された「2021年12月期連結第3四半期」の連結営業利益の見通しが、従来予想から110億円引き下げられたことで、株価は大きく下落しています。

https://jp.reuters.com/article/canon-hot-stocks-idJPKBN2HH03C


一時2,940円をつけていた株価ですが、決算発表後からは冴えず「2,520円」付近まで下落。400円超の株価下落です。


次章から、キャノンの株価が大きく動いた日付をピックアップし、どのようなニュースがあると株価が動くのかを紹介します。

下記から、株価が大きく動意した日付をピックアップし、当日どのようなニュースがあったのかを書きます。「このニュースで株価が動いたのかな?」と管理人が独自に考察しているので、絶対に正しいとは限りません。

為替が大きく動くと、キャノン株も上がる?


キャノンはドル/円の為替相場と似たようなチャートになりやすいです。


円安になれば株価が上昇。
逆に円高となれば株価は下落します。


では、為替相場がどの程度動くことで、キャノンの株価に動意があるのでしょうか?次章からチェックしていきます。

2012年〜2018年:「円安」=「株高」チャート

上記チャートはキャノンの株価とドル/円のチャートを比較したものです。では、為替がどのくらい変わると、株価はどのくらい変わってくるのでしょうか?


2012年〜2018年のチャートを見ると、為替が上昇してキャノンの株価も上がるケースが三回ありました。下記の通り。

「円安」→「株高」の流れ①
  • 2012年10月22日〜2013年5月27日(ドル円):78円→103円
  • 2012年10月22日〜2013年5月27日(株価) :2,420円→4,120円
  • ドル円が31.53%上昇した時、株価は69.63%上昇した結果に。
「円安」→「株高」の流れ②
  • 2014年10月20日〜2014年12月1日(ドル円):106.8円→120円付近
  • 2014年10月20日〜2014年12月1日(株価):3,162円→4,000円付近
  • ドル円が16%上昇した時、株価は26.73%上昇した結果に。
「円安」→「株高」の流れ③
  • 2016年11月7日〜2016年12月19日(ドル円):102.34円→118.68円付近
  • 2016年11月7日〜2016年12月19日(株価) :2,843円→3,470円付近
  • ドル円が15%上昇した時、株価は21.71%上昇した結果に。


ただし、為替が横ばいになるとキャノン株の株価の元気も無くなることが多いようです。

キャノン株は「10月」から次の年の「10月」までトレンドが続くケースが多い

キャノンの株価チャートに「10月」が始まったところに線を引きました。2012年〜2020年までのチャートを見ると、10月以降「上昇」が6回。「下落」が2回となります。


いずれにせよ、10月以降トレンドができるケースが多いです。「10月」からトレンドが始まって、次の年の「10月」まで上昇もしくは下落トレンドができていることがわかります。


2021年11月3日現在「下落トレンド」ですが、決算が出た直後なのでまだなんとも言えません。今後もう少し様子を見ることで「上昇」「下落」のトレンドができ始めるかもしれません。


私なら、もう少し様子を見てトレンドができ始めてから投資を検討します😌

キャノンの株主優待

上記の通り、キャノンには株主優待はありません。

キャノンの配当金

キャノンの配当金(2018年〜2021年)

キャノンの配当金は上記の通り。コロナウイルスの影響から、2020年に「減配」をしました。キャノンは30期以上減配をせずに配当を維持していました。


なので、2020年の減配はキャノン的にもショックだったと思います。「減配」としたことを、2020年10月26日に発表しました。ちなみにその時の株価の動きは下記の通り。


なんと、株価は逆に上昇しています。


配当を修正した理由が「現在は資金繰りを優先させたい」と言うことで、同時に発表された2020年12月期の業績予想が前回予想で「増収増益」だったことで、株価は上がることとなりました。


いいですね😌

キャノンの業績(売上・営業利益・純利益)

キャノンの業績(売上・営業利益):2019年〜2022年予想

キャノンの業績は上記の通り。売り上げは順調に右肩上がり。営業利益も悪くはありません。ただ、2020年の業績はコロナの影響から大きく下落していますね。


下記はキャノンの純利益。

キャノンの純利益(2019年〜2022年予想)

キャノンの純利益は、2019年→2020年まで下落。2021年→2022年予想では回復予想という結果に。

2020年の業績は、コロナに振り回された結果になっています。オフィス向け複合機とレーザープリンターは「モノクロ機」「カラー機」の需要減少。カメラ市場の需要も減少。


ただ、インクジェットプリンターは在宅勤務・在宅学習の需要が高まり堅調。一方で、医療機器はコロナの影響で「医療機関向け」の営業活動が制限され販売活動に影響。「産業機器」である「半導体露光装置」「FPD露光装置」は堅調に推移。


順調に推移した事業もありましたが、前年比マイナスという結果に。

キャノンのROE

2020年12月現在、ROEは3.20%となっています。


Tidy Plusでの合格ラインはROE10%以上なので、不合格…。


ROEはどれだけ効率的に利益を得ているのかをパーセンテージで表した指標なので、キャノンのROEは低めです。

キャノンのEPS

キャノンのEPS(2017年〜2020年)

キャノンのEPSは上記の通り。残念ながら右肩下がりになっています。

キャノンのチャート分析

まず、2018年ごろから株価は「下落トレンド」です。


もう一つ興味深いのは1,400日〜1,500日のスパンで「買い」「売り」の2つのトレンドがやってくること。そして先ほど説明したように「10月」頃から株価はトレンドを形成するケースが多いです。


今後、上昇トレンドに乗るようであれば中期的な「上昇」を予想。ただし上昇トレンドの期間が1,000日以上続いたケースが過去ありません。なので、10年単位の長期的な投資はあまりオススメできないかもしれません。


1,400〜1,500日の間にトレンドが「買い」→「売り」へ転換するのが過去の流れです。仮に11月以降「下落トレンド」を形成すると、中長期「下落トレンド」が継続しそうです。


個人的にはまだ様子見で、トレンドが完成してから投資を検討するかなあって感じです。

キャノン株の今後

ファンダメンタル的に見れば、業績予想も悪くありません。また、コロナが収束してくれば出社を再開する企業が増えるでしょう。結果、複合機・プリンターなどの需要は戻ってきそうです。


キャノンの売り上げの多くが「オフィス(複合機・プリンターなどの製品)」なので、業績の回復はある程度見込んでもいいのかな、と考察。


テクニカル的に見ると、まだ判断つかず。です。1,500日で「上昇」下落」の二つのトレンドができることが多いです。


今ちょうど「上昇」トレンド。また、10月ごろからトレンドができるケースが多く、そのトレンドを見極めることが大切になってくるでしょう。


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