ソフトバンクグループ傘下の持株会社である「Zホールディングス」の株価分析を行います。
元々はヤフー株式会社として設立されましたが、2019年10月に持株会社へなりました。その際に社名も変更されました。
ちなみに社名の由来は、元々の社名であったヤフーの頭文字「Y」の次の「Z」と、より進化させていくと言う意味が込められているようです。
さて、Zホールディングスの株価分析をまとめた内容は下記の通り。
自己紹介です。この記事を書いている筆者は、2021年現在投資歴7年目のアラサーです。ちなみに初めて購入した金融商品は「ニッセイ日経インデックスファンド」です。

購入してから6日で売却しているので、かなりビクビクしながら取引をしていたのでしょう(笑)現在は、日本株・投資信託・アメリカ株を中心に取引をしています。
自分語りはこの辺にして、始めましょう。
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Zホールディングスは何をしている会社?
Zホールディングスは「持株会社」です。なので、グループ会社を紹介した方がいいでしょう。グループ会社は下記の通り。(めっちゃ多いので、軽くご覧ください)
・アスクル株式会社
・株式会社イーブックイニシアティブジャパン
・株式会社一休
・SREホールディングス株式会社
・LVC株式会社
・株式会社カービュー
・株式会社GYAO
・CRITEO株式会社
・株式会社スタンバイ
・スポーツナビ株式会社
・Zコーポレーション株式会社
・Zフィナンシャル株式会社
・Z Venture Capital株式会社
・株式会社ZOZO
・株式会社出前館
・dely株式会社
・BuzzFeed Japan株式会社
・バリューコマース株式会社
・PayPay株式会社
・PayPayアセットマネジメント株式会社
・PayPayカード株式会社
・PayPay銀行株式会社
・PayPay保険サービス株式会社
・株式会社マイベスト
・株式会社 Magne-Max Capital Management
・ヤフー株式会社
・LINE株式会社
・LINE Financial株式会社
・LINE Fukuoka株式会社
・LINE Plus Corporation
・LINE Pay株式会社
・LINEヘルスケア株式会社
・LINE MUSIC株式会社
参考:https://www.z-holdings.co.jp/company/groupcompanies/
※グループ会社に入っている通り、2019年には「ZOZO」を、2021年には「LINE」と経営統合をしています。
事業内容をまとめると下記の通り。
コマース事業
中小企業や個人向けにインターネットを通して、商品の販売。また、サービスの企画・提供。他にも決済金融関連サービスの提供。
メディア事業
広告商品の企画・販売・掲載をするための各サービスの企画と運営。情報掲載サービスの提供およびその他法人向けサービスの提供。
その他事業
LINE関連サービスおよびクラウド関連サービス等
Zホールディングスの株価と歴史を紐解く

2021年11月2日(終値)のZホールディングスの株価は733.2円です。PERは52.30倍です。
上記の株価を見ると、2021年8月後半から株価は右肩上がりの綺麗なチャートを形成し、9月末ごろから株価は再び下落。しかし、10月中旬ごろから再び株価は上昇しています。
では、Zホールディングスはどのようなニュースがあった時、株価に動意があるのでしょうか?歴史を紐解いて見ましょう。
2017年2月6日(株価:大幅上昇)

2017年2月6日に「460円」から一時「558円」付近まで上抜けました。2017年当時は「ヤフー株式会社」の時ですね。
おそらく2017年2月3日(金)に発表した2016年度第3四半期決算が材料となり、株価が動意。当時の決算内容をネットの海から探ってきました。
2017年2月3日に発表された決算内容をまとめると、下記の通り。
と言う結果になっています。また、決算内容を見ると「スマートフォン広告の売上高比率」が50%を超え「オークション関連取扱高」も過去最高。「ショッピング事業・広告」も過去最高になっています。
業績の調子が良かったことが、株価の上抜けにつながったと考察。
2018年5月1日(株価:大幅下落)

2018年4月23日「458円」付近から5月1日に「385円」まで株価が下落。その後も株価は右肩下がりになっています。
こちらも「2018年4月27日」に発表された「2017年通期の決算」による株価の動意だと考察。2018年4月27日に発表された決算の資料をネットから発掘してきました。
「2017年通期の決算」をまとめると下記の通り。
と言う結果になりました。営業利益・純利益がいずれも前年比マイナス。
結果、株価は大幅下落しました。
2020年2月(株価:大幅上昇)

2020年2月ごろからコロナウイルスで株価は下落。しかし、その後上昇しています。おうち時間が増えたことで、逆に株価が上がる企業。
2020年7月31日に発表された決算によって株価が動意したと考察。
2020年7月27日に「518円」付近から2021年8月3日には「683円」付近まで上昇。ストップ高まで買われたことが記事にもなっています。

ちなみに「2020年7月31日」に発表された「2020年度第一四半期」の内容は下記の通り。
上記の結果を受けて、株価は「518円」付近から2021年8月3日には「683円」まで上昇する結果に。
歴史をまとめると…
Zホールディングス(旧:ヤフー)の株価が大きく動意した日付とニュースを見ると「決算」「コロナ」の2つが挙げられます。
ちなみに、2021年11月2日に発表されたZホールディングスの決算(22年3月期第2四半期累計)では、連結税引き前利益は1060億円(前年同期比22.3%増)となっています。
ちなみに売上高は「過去最高」です。
参考にしてくださいね。

Zホールディングスの株主優待
上記の通り、Zホールディングスには株主優待はありません。
Zホールディングスの配当金

2021年1月20日に「8.86円」→「5.56円」まで減配。
会社からの修正理由を引用すると下記の通り。
当社は中長期的かつ持続的な企業価値の向上を目指しており、そのためには、将来の成長を見据えたサービスへの先行投資や設備投資、資本業務提携を積極的に行うことが重要だと認識しています。同時に、利益還元を通じて株主の皆さまに報いることが上場会社としての責務と捉えています。
【参考記事】
ちなみに、2021年1月20日の大引け後に「減配」をした時の株価チャートは下記の通り。一時株価は下落しましたが、持ち直しを見せています。

3円程度の減配でしたが、発表日の次の日に大きな下落とはなりませんでした。ただ、その後は徐々に株価が切り下がっています。
Zホールディングスの業績(売上・営業利益・純利益)

Zホールディングスの売上・営業利益は上記の通り。
売上・営業利益はどちらも右肩上がり。
ついでに純利益もチェックしましょう。

チャートの表示がうまくいかず、2021年だけ鬼ひどい純利益に見えます。すいません。数字をご覧ください。2021年の業績は
「売上・営業利益」 → 前年同期比「+」
「純利益」→ 前年同期比「ー」
となりました。
純利益がマイナスした理由については、前年同期にPayPay(株)の持分変動利益108億円を計上したことが影響したとZホールディングスは説明しています。
全体の業績は上記の通り。
次章からZホールディングスの「コマース事業」「メディア事業」に分けて、個別の業績をチェックします。
コマース事業
2019年11月に「ZOZO」を連結子会社化し、売上収益が好調に推移。また、ショッピング広告売上収益も増加。ワイジェイカード(株)の売上収益も増加。
結果、コマース事業の売上収益は前年同期比「+」に。営業利益は1,112億円(前年:45.7%増)です。
メディア事業
コロナの影響で広告出稿は減少。しかし、営業活動・プロダクトを改善した結果「売上収益」は前年同期比「+」に。
ただ、営業利益は1,501億円(前年:4.4%減)と言う結果になりました。
ZホールディングスのROE
ZホールディングスのROEは、2021年11月現在「4.10%」となっています。
ROEは10%以上が「高ROE」と呼ばれることが多いので、不合格です。
ZホールディングスのEPS

上記は、2018年〜2021年までのZホールディングスのEPS。残念ながら右肩上がりではありません。
2018年「23.04」→「2021年「14.02」まで下落しました。う〜ん。
Zホールディングスのチャート分析

2021年11月2日現在、株価は上昇基調。
今後、前回高値の762円を明確に超えることで、791円までは上昇しそうと考察。791円を超えていければ、三角持ち合い(に見える)を突破したように見えます。
突破していけば、株価は短期的には上昇するのかな、と予想。
Zホールディングスの今後
※下記は、Zホールディングスの「中長期的な経営戦略」からの文章を参考に記載しています。
経済産業省のキャッシュレス ・ビジョン「支払い方改革宣言」では、2025年までにキャッシュレス比率を4割まで引き上げるとしています。

Zホールディングスは「PayPay」「LINE Pay」をグループ会社として保有しています。なので、将来性は期待できる企業と言ってもいいでしょう。
また、2020年にはインターネット広告費がTVメディア広告費を上回っている結果に。
ぶっちゃけ若い層はTVを見るよりもインターネットを見ている方が多いでしょう。

今後に関しても、インターネット広告費は成長が続くと言う記事もあります。

以上の結果からZホールディングスの事業は将来性があると判断します。
今後に関しても、まだまだ株価上昇の余地はあるかと、考察。
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