今回は味の素【2802】の株価分析を行いました。
調味料が有名な企業で、グルタミン酸ナトリウムの工業化に成功した企業。この成分を使って、日本人であればほとんどの方が知っている「味の素」を製造・販売したことが始まりです。
さて、まずは今回の記事をまとめると下記の通り。
・株価は3,486円でPER31.95倍と割高気味。一時期1,600円を割っていたが、急回復し3,400円を超える相場に。
・業績の回復が早く、配当金も2022年「増配」予想。ROEも10%を超える。
・チャート分析では下落気味。味の素の業績に影響を与えるリスクとしては「コロナ」と「為替」の二つが主。
それではもう少し詳しく見ていきましょう。今回の考察人です。

青柳です。
株式投資を2014年から開始。
現在投資歴7年目。
この記事では味の素(2802)について紹介します。記事内では他の投資家が注目する指標を解説します。また、配当利回りや業績そして株主配当についても紹介しています。
具体的に、あなたのこんな疑問に回答します。
・味の素(2802)の今後の株価予想は?
・株主配当はあるの?
・ROEやPERの指標は?
・EPSはどうなの?
・業績はどうなの?
味の素はどんな会社?

味の素は東証一部に上場している大手食品企業。
「味の素」「ほんだし」などの商品が有名ですよね。
独自の技術を利用しており、調味料業界ではNo.1のシェア率を誇ります。
味の素の会社概要は下記の通り。
会社概要 | 参考サイト:日本経済新聞 |
会社名 | 味の素株式会社 |
本社住所 | 東京都中央区京橋1-15-1 |
代表者名 | 西井 孝明 |
設立年 | 1925年12月17日 |
業種 | 食料品 |
決算期 | 3月 |
ちなみに味の素のWikipediaは下記。
味の素は食品会社として広く認知されており、日本国内だけでなく世界各地にグループ企業や工場を持つ。
wikipedia
化粧品ブランド「Jino」などアミノ酸生産技術を活用したケミカル事業、医薬事業も行っている。
味の素の事業内容
味の素の主力である「事業内容」は下記の通り。
売上高のセグメントを見ると「調味料・食品」がメイン事業です。
また、味の素は海外市場も活発に行っており「タイ」をはじめとするアジア圏。また、「アメリカ」「欧州」へも進出しています。
味の素の株価

2021年11月26日(金)終値の株価チャートです。
PERは15倍を大きく超え、PBRも1倍を大きく超えており全体的に割高感がありますね。
ちなみに、味の素と似ている企業と株価は下記の通り。
・日清食品HD(2897):8,460円
・ハウス食品GHD(2810):2,899円
・永谷園HD(2899):1,863円
味の素の業種である「食料品」の全体市場平均のPERは32.60倍となります
ちなみに味の素の2002年〜2021年までの長期間チャートは下記の通り。

一時期1,600円を割っていて株価ですが、その後大きく回復し3,400円を超えていきました。
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味の素の株主優待

味の素の株式を100株以上購入する事で、自社グループの商品詰め合わせセットがもらえます。
また、株式数が増えると比例して優待内容も豪華になります。
<備考>
・100株以上を6ヶ月以上保有した株主のみが贈呈対象
・1,000株以上を3年以上継続保有した場合7,000円相当の自社グループ商品が贈呈
味の素の配当金

味の素の配当金チャートは上記の通り。
2019年→2021年まで増配。
2022年も「48円」へ増配を予定しています。
2021年11月26日現在の配当利回りは1.21%。
また、味の素の株主配当性向は30%→40%へ引き上げられています。
総還元性向は50%が目標。
味の素の業績推移

味の素は2019年〜2020年まで売上は横ばい。しかし、2021年に営業利益が大きく上昇。
2022年予想も好調です。
味の素の純利益

純利益も同様に、2021年に大きく上昇。2022年の予想も安定しています。
2021年11月4日に発表した「2022年3月期」第二四半期の決算内容
2022年3月期第2四半期の業績は下記の通り。
前年同期比を上回る結果になりました。
味の素のROE
2021年11月現在、ROEは10.30%となっています。
2021年3月頃に株価分析をした時はROEが3%程度だったので、大きな上昇です。
味の素のEPS

味の素のEPSは上記の通り。2021年にEPSは100を超えてきました。
味の素のチャート分析

3ヶ月の味の素の株価チャートを見ると、3,640円→3,486円まで株価は下落。下落トレンドが形成されています。
味の素の今後
味の素は今後「研究開発、ブランド、DX、事業モデル開発、人財」などの無形資産へ投資をシフト。
また、ASV(Ajinomoto Group Shared Value)と称した経営戦略を続行。ACVの詳細は下記から。

味の素の抱えるリスク
まず一つは「コロナウイルス」ですね。コロナウイルスが世界的に収束を見せていません。コロナウイルスによってビジネスが停滞することは否めません。そのため、味の素の業績にも影響が出る可能性もあります。
また、味の素は海外進出も行っています。そのため、為替の大きな変動によって業績に影響が出るリスクを持っています。
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