こんにちは、Tidy Plus Investmentです!TwitterはTPIです。
今回は山崎製パン(2212)の株価分析を行いました。パンをよく食べる方は元より、CMで「山崎春のパン祭り〜」ってフレーズを聞いた事がある方も多いでしょう。
日本の有名企業の一つです。
子会社には「不二家」「東ハト」があります。
また、商品の値上げをすると2021年8月18日に発表したことで今注目されている銘柄。

さて、そんな山崎製パンを株価分析した結果は下記の通り。
・コロナの影響を受け、2020年の業績は悪化
・商品の値上げにより市場は好印象、株価上昇
・1,780円を注視。また、2019年と同じような動きになっていることも注視必要か。
もう少し詳しくみていきましょう。
今回の考察人です。

青柳です。
投資の知識が無い状態で投資の世界に入る。ビギナーズラックで利益が出て、本格的に投資に没頭していく。そして失敗し、50万円の損失。
誰かに言う訳にもいかず投資について猛勉強。今では50万円の損失も全額返済。
この記事では山崎製パン【2212】について紹介しています。
記事内では他の投資家が注目する指標を解説します。
また、配当利回りや業績そして株主配当についても紹介しています。
具体的に、あなたのこんな疑問に回答します。
・山崎製パン【2212】の今後の株価予想は?
・株主配当はあるの?
・ROEやPERの指標は?
・EPSはどうなの?
・業績はどうなの?
ぜひ、最後までご覧ください!
山崎製パン【2212】の株価を分析中です…
山崎製パンはどんな会社?

パンで国内シェア4割を誇ります。
食パンなどの商品を筆頭に、ジャム・デザート・レトルト食品など食品に関する幅広く事業を展開しています。「デイリーヤマザキ」というコンビニも経営しています。
【太陽マークの意味】
明るい食卓の光となる願いと、自然への感謝・仕事への誇りの気持ちを込められています。また、成長していく企業を象徴するマークとして太陽が山崎製パンのシンボルとなっています。
ちなみに「山崎製パン」の始まりは、創業者「飯島藤十郎」が千葉県市川市で山崎製パンを開業し、パンの委託加工を開始したことが始まり。
そんな山崎製パンの会社概要は下記の通り。
会社概要 | |
会社名 | 山崎製パン株式会社 |
本社住所 | 東京都千代田区岩本町3-10-1 |
設立年 | 1948年6月21日 |
代表者名 | 飯島 延浩 |
業種 | 食料品 |
決算期 | 12月 |
山崎製パンの事業内容
山崎製パンの事業内容は下記の通り。
構成:山崎製パン含め子会社51社及び関連会社4社
食品事業
パン、和・洋菓子、調理パン・米飯類、製菓・米菓等の製造・販売
流通事業
コンビニエンスストア(デイリーヤマザキ)、食品スーパーマーケットの経営
その他事業
物流事業、食品製造設備の設計、監理及び工事の請負、事務受託業務、損害保険代理業、食品製造機械器具の洗浄剤の製造販売
海外事業もあります。アメリカでは「ヴィ・ド・フランス・ヤマザキ,Inc. 」がパン用冷凍生地などのベーカリー製品を製造販売。また「ベーカリーカフェ」も展開。
その他にも「ベイクワイズ ブランズ,Inc.」が包装ベーグルを製造・販売。「トム キャット ベーカリー,Inc.」がアルチザン・ブレッドを製造・販売しています
その他の海外では「台湾、香港、タイ、シンガポール」などで子会社の現地法人がベーカリーを経営。
次章から、実際の株価チャートを見ていきましょう。
山崎製パンの株価

2021年8月19日13:40現在の株価チャート(3ヶ月)です。
株価は1,770円。
PERは55.03倍です。
一般的にPERは15倍以下が割安だと判断されます。本日「値上げ」の発表があった影響から、株価は大きく上昇していることがわかります。
山崎製パンの業種である「食料品」の平均PERは23.92倍(全市場平均)*2021/8/19現在
また、山崎製パンを調べると関連銘柄で登場する株式は下記の通り(2021/8/19現在)
日本水産(1332) | 585円 |
江崎グリコ(2206) | 4,235円 |
不二家(2211) | 2,280円 |
株価については2021年8月19日現在です。
さて、次は株主優待を見ていきましょう。
山崎製パンの株主優待
山崎製パンの株式を1,000株以上購入することで、株主優待が受けられます。優待内容は下記の通り。
3,000円相当の自社製品詰合せ(菓子・デザート)
山崎製パンの商品が好きな方にとっては魅力的。ただ、1,000株保有するには「180万円」弱が必要になるので、資金力が必要ですね。
また、株主優待は変更になることも多いです。
最新情報に関しては、山崎製パンの公式HPからどうぞ。
山崎製パンの配当金

山崎製パンの配当金は2018年〜2019年まで「20円」でした。
が、2020年から「22円」に増配。2021年の配当金予想も「22円」となっています。
配当利回りは1.25%となっています。高くはありませんが、減配をしておらず増配をしているの好印象ですね。
ちなみに山崎製パンの内部留保については下記の用途で使用されると説明しています。
・将来にわたる生産設備の増強及び販売・物流体制の強化のための資金需要に備える。
・新規事業分野の開拓に活用する。
連結配当性向は30%を目標。
期末配当として年一回(毎年3月末)に支払うことになっています。
山崎製パンの業績(売上・営業利益・純利益)

また、山崎製パンの2022年の売り上げ予想は1,050,000(百万円)となり、営業利益予想は22,500(百万円)となっています。
下記は山崎製パンの純利益をグラフにしたものです。

山崎製パンの2020年の業績は「コロナウイルス」により「減収減益」という結果。
コロナウイルス流行により「外出自粛」となり「コンビニエンスストア」での販売数が「減少」したこと。
商業施設の休業・営業短縮も業績悪化に響いたようです。また、消費者の節約志向も高まった影響も、業績悪化の一つの要因となったようですね。
一方、量販店・ドラッグストアを中心に「食パン・食卓ロール」の需要は「急増」。おうち時間が増えましたからね。
ですが、コンビニエンスストアでの販売数の減少などが響いた結果。2020年の業績は、前年比より大幅に悪化してしまいました。
以上が全体的な業績に対する、山崎製パンの総括です。
次からは、山崎製パンの「食品事業」「流通事業」に分けて、それぞれ業績はどうだったのかを簡単に説明します。(少し長いです)
食品事業
食パン部門
「ロイヤルブレッド」「ダブルソフト」「ふんわり食パン」→どちらも好調。
しかし「サンドイッチ」の需要減少により前期の売上を下回る結果に。
菓子パン部門
「ルヴァンバターロール」「塩バターフランスパン」→どちらも好調。
値頃感のある「ベイクワン」シリーズと「フレンチクルーラー」も◎。
ただ「コンビニエンスストア向け製品」「フレッシュベーカリー」の売上が大きく減少。
結果、前期の売上を下回ることに。
和菓子部門
主力の串団子が伸長。
「あんずっしりどら焼」やチルド製品の「クリームたっぷり生どら焼」「北海道チーズ蒸しケーキのとろけるぷりん」が好調。
ただ、こちらも「コンビニエンスストア向け」商品の売上が減少しています。結果、前期を下回っています。
洋菓子部門
「2個入り生ケーキ」が大きく伸長。
また、「大きなツインシュー」などのシュークリームが好調に推移しました。在宅需要の高まりもあり好調な売上へ。
調理パン・米飯類部門
「こだわりソースの焼きそばパン」や「ハンバーガー」は好調。
ただ、主要販路であるコンビニにおける「サンドイッチ・おにぎり・弁当」の需要減少。前期の売り上げを下回る結果に。
製菓・米菓・その他商品類部門
ヤマザキビスケットの「エアリアル」と「ポテコ」などのスナックは「良」
ただ、不二家においてコンビニエンスストアへの売上が減少。結果、前期の売り上げを下回る結果に。
流通事業
デイリーヤマザキのコンビニエンスストア事業
「パン・和洋菓子」→高品質・高付加価値商品の開発に取り組み。「冷凍パン生地」を活用しデイリーホットの品揃えの強化。ただ、「総」店舗数は総店舗数1,420店舗で、23店減少という結果に。
以上、各事業ごと見てきましたが「コンビニ」の売り上げ減少が大きく業績に響いていることがわかりました。外出自粛で人が来なければ、どんなに良い商品も売れませんからね・・・。
山崎製パンのROE
2021年8月現在の山崎製パンのROEは2.10%です。ROEが高いと言われる基準は10%程度。なので、山崎製パンのROEが高いとは言えません。
食料品のROEは結構安くなっていることが多いですよね。
ROE:企業がどれだけ効率的に利益を出しているかパーセンテージで表示する指標
山崎製パンのEPS

山崎製パンのEPSは上記の通り。
2017年から徐々にEPSが下がっていることがわかります。
EPS:1株当たりの利益を可視化した指標。EPSが伸びていると成長している企業とも言える。
最後に、山崎製パンのチャート分析を行いましょう。
山崎製パンのチャート分析

山崎製パンの直近1年間の株価チャートです。
2021年4月から株価は下落トレンドに。1,780円を割った後、一時期1,520円付近まで下落しています。ただ「値上げ」ニュースが発表された後、株価は一気に「1,765円」まで回復。
一時的な株価上昇か否かを見極めるため放置。ただ、1,760円を超えており、前回押し戻された株価を超えています。次は「1,780円」ここを明確に超えたら試し買い検討。株価が順調に上昇し始めたら追加投資検討って感じですかね。
次に、山崎製パンのの5年チャートを見ていきます。

2019年に2,100円→1,500円付近まで株価が下落した後、2,300円付近まで上昇した過去あり。
2021年も2,100円付近から1,500円まで株価が下落し、今また株価上昇へ向かっています。
個人的には2019年と同じような動きをするのかなと期待。ただ、下落トレンドがあるようにも見えるので、1,900円付近を突破するまでは放置。突破したら投資検討するって感じですかね。
山崎製パン株の今後
■ファンダメンタル分析の意見
株価は1,770円。PERは55.03倍と高め。コンビニでの販売数は痛いが、洋菓子等の商品を値上げしたことで市場では好印象。急騰につながっている。
元々の知名度も高く、値上げをしても一定数の需要は続くかなと予想。コンビニへ人の戻りが本格的になれば業績の回復も見込めるか。商品値上げによる高収益考えれば、投資対象に入れるのもアリか。
■テクニカル分析の意見
2021年4月から始まっていた下落トレンドも収束か。節目の1,780円を注視。また、2019年とチャートの動き似ており、今後のチャートの動きも観察。
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